Minority Hour
こちらはFF7 クラウドとティファ のCPを中心とする二次創作小説を扱うサイトです。初めての方は「About this blog」をご覧下さい。コメントはwebclapからお願いします。
星に願いを
ミディールでのティファです。
激短・シリアスです。
紅い邪悪な炎によって、姿をくらますあの光。
だから私は目を閉じる。
浮かんで来るのは、七年前のあの光。
私の願いを叶えてくれた...
星に願いを
「ティファ...さん?」
窓辺に肘をついていた私は肩を揺らす。
「眠らないと、ダメよ?」
本当にその通りだ。
悲劇のヒロインぶってる場合じゃない。
私が倒れたら、彼は一人になってしまうだろう。
泣き腫らした後の頭痛だけが残り、涙も枯れてしまった。
「クラウド...」
10分置きに呼んでいた名前。
最後に呼んだのは、いつだっけ。
代わりに沸き起こるのは、耳にザラつく言葉達。
(俺、ザックス。ソルジャークラス1stな、1st)
(私の作ったセフィロスコピー...失敗作...)
ねぇ、目の前のあなた。
あなたはだあれ?
ある日突然、彗星のごとく現れたあなたは...
内に毒を秘めた、美しい華の様な存在だった。
生きる希望を与えてくれる一方で...
私はあなたが怖かった。
すがる様なあの瞳を見るまでは。
(でも、ティファ、ティファは言ってくれただろ?)
あなたは無力過ぎて、もう私を責められない。
(ティファのその言葉がいつでも俺を支えてくれる)
だからそっと、冷たい手を握り返す。
どうして言ってあげなかったの?
(なかなか来なくて、ちょっと寒かったな)
私もあなたのその言葉に支えられてるって。
だから私は今夜も祈る。
目を瞑ると瞬く、夜空の星達に。
七年間、祈り続けたあの願い。
一度は叶えられた、あの願い。
もう一度、あなたに会いたい...
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看病を続けたティファの凄いところは、まだクラウドが本当のクラウドかどうか確証がなかったのに信じたところだと思う。
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