Minority Hour
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男のホンネ 女のキモチ 〜後編〜
男のホンネ 女のキモチ 前編の続きです。
※若干ティファ攻めです。
※若干ティファ攻めです。
“よくわからない”
私と彼との間の、男女のあれこれについての正直な感想。
強いて言うなら、愛するあなたになら何をしたってされたって...
でもそんな受身な態度、あなたは満足しないのかな?
男のホンネ 女のキモチ ~後編~
“酒は飲んでも飲まれるな”
職業柄、そう諭すことも多い身だが、私は今自らその戒(いまし)めを破ろうとしている。何杯目になるかわからない “キツいの” を喉の奥へグイっと押し流し、心臓を高鳴らせ二階へ向かった。
“クラウドだって男なんだから”
その言葉を胸に秘めながら。
「あ~~~~~.........帰りたくない...」
額に手を当てうなだれ、友人は今宵何度目になるかわからないその台詞を吐いた。
「もしかして...別れちゃったりする?」
怖々と聞く。先程までの発言を鑑(かんが)みればそれも予測範囲内だ。しかし彼女はつまらない顔で頬杖をつきポツリと呟いた。
「...別れない、よ?」
そして諦めた様に続ける。
「めちゃくちゃ悔しいけど...そんなもんでしょ、男なんて」
「良く言った!偉いぞ、姉ちゃん!!」隣の常連客がいきなり叫んだ。
「愛する恋人と外での不貞は全くの別問題。一発殴ってスッキリ忘れることだね」
少し離れた席で耳を傾けていた男性客も冷めた声を出す。
(みんな、随分と割り切ってるんだなぁ...)
一人保守的な私を取り残し、共通の結論へ向かう彼ら。少なくとも、今自室で伝票整理をしている彼の取った行動が奇跡的であった事はわかった。
「ティファって受身でしょ」
目の前の彼女から突然質問が飛んで来た。
「受身って?」
「だから、“アレ” の時のこと」
“受身” って...“アレ” の時って...
いきなり何を言い出すのだろう。人前ゆえも手伝い、私は赤面し押し黙る。すると見透かす様に言われた。
「今はまだ数年だから良いけど、いつまでもそんなじゃ危ないかもよ~。クラウドだって男なんだから」
しかしすぐに思い直し、慌てて発言を取り消す彼女。
「嘘。ごめん、今のなし。ただの八つ当たりだわ...本当にごめんね」
そのまま悲しそうに俯いてしまう。そして閉店とともに帰って行った。こう言い残して。
「ティファが羨ましいよ...」
10、20、30......
紙束の厚みを指でざっくり計り終え、天井に長い息を吐いた。我ながらよくここまで溜め込んだものだな。しかしあと30枚か。分かり辛いものも片付けたし、後はデンゼルに任せよう。全てを終わらせると逆に膨れっ面をする彼のために、俺はいつもそれを少しとっておく。
(ティファは部屋か?)
気づけば閉店の時間を大分回っていた。俺に気遣って声を掛けないでいるのかもしれない。凝り固まった肩を回し腰を持ち上げ、ドアノブに手を掛け...ようとした瞬間、それは独りでに動きだした。
「あっ」
扉の裏には噂の彼女。
「お疲れ様、クラウド。終わった?」
何を慌ててるのか、少し早口だ。風呂上りのせいか顔も赤い。
「ああ。もしかして待たせたか? 疲れてるだろ。そろそろ寝ようか」
「そう...だね」
そう言いながらもティファは俯いてしまう。
「ねぇ、クラウド。今日って...疲れてる?」
「ああ。100枚以上片付けたからな。もうクタクタだ」
「そう...」
ますます俯くティファ。
(どうした?)
彼女はしばしモジモジとしていたが、やがて目を伏せそっと腕に手を当ててきた。控えめに身体も寄せてくる。
(もしかしてこれって...)
誘われてる?勘違いでないのを祈りながら背中に腕を回すと、彼女はすんなりとそこに収まる。
(初めてだ...)
感動を抑えきれず、唇を寄せた。
(ん?)
酔ってる?ミントの香りか何かで誤魔化されてはいたが、微かに香る飲み慣れた酒の匂い。ティファは普段客には付き合わないが、今日は一人荒れてる客が居た。俺はいたたまれずに上へ逃げてしまったが...
もしかしたら彼女に付き合ってあげたのかもしれない。それなら今の行動にも納得がいった。ティファは酔うとほんの少しだけ大胆になる。そして俺はそんな彼女を抱くのがとても好きだ。
いつもはティファの部屋だが、我慢できずそのまま自室のベッドに押し倒す。彼女も俺からのキスに熱心に応えてくれた。しかしそこから先の反応は予想に反するものだった。
ティファは何を気にしてるのか、所在なさ気にやたらソワソワしている。俺の方を見ない。声も出さない。当然身体も反応を示していなかった。
(やっぱり、“よく” ないのかな...)
先程の考えが頭をよぎり気落ちする。そんな俺をよそに、ティファは意を決した様に唇をキュッと結び首に両腕を絡めてくる。そして、これでもかというくらい口を俺の耳に近づけた。そこに蚊の鳴く様な声が届く。
「あの.........クラウド?
...その...............
...私に何か、して欲しい事って....
......ある?」
耳を疑った。彼女が今まで口にした事のない台詞。そして一生口にする事のなさそうな台詞だった。どっ...
「どうしたんだ?」
ティファは顔をカァっと赤く染め、伏し目がちに続ける。
「その..........
やっぱりさっきの事、すごく嬉しくって...
.........満足させて、あげたいなって...
...思っちゃったの......」
もう半分泣き顔だった。ごめんティファ。本当に懐の深い男なら、ここで言ってあげるんだろう。
“そんな無理しなくても、ちゃんと満足してる”
少なくとも彼女にはそう言ってあげるべきだ。しかし俺は欲望を抑えられなかった...
いっ...
「いいのか?」
自分が.........情けない...
「うん...... あの、でもね?
...私、どうしたらいいとか......
そういうの、全然わからなくって...
...だから.........」
彼女は例の殺人的な上目遣いで続けた。
「クラウド..............教えて?」
かっ...
(可愛すぎる...!!!)
心に1ミリだけ残っていた理性が吹き飛んだ。おそらく何も知らないであろうティファの手を取り、優しく誘導する。戸惑いながらも忠実に俺の指示に従う彼女。
「こっ........これでいいの...?」
「うん...... うっ...!」
信じられない光景と、背骨を突き抜ける快感で頭が白くなる。キツく目を閉じ、思わず豊満な胸に手を伸ばした。相変わらず柔らかいそこをまさぐる手が止まらない。
「っ...!」
ティファは身体を揺らし一旦動きを中断するが、すぐに思い直し再開してくれる。瞳に涙を一杯に溜め、何度も不安そうに繰り返される質問に、俺も文字通り “心を込めて” 何度も応えた。
......クラウド...気持ちいい...?
...うん、ティファ...
すっごく気持ちいい...
夢みたいだ.........
慣れないにも関わらず、彼女は俺の要求を一つも断らなかった。ティファにここまでさせたからには、今度は俺の番だ。正直今にもはちきれんばかりだったが、それじゃ男がすたる。何より、彼女にも同じ気持ちになってもらいたかった。
いつになく丁寧に、全身に愛撫を施す。先程自らがした行為達に少しの興奮を覚えたのか、そこはもうかなり潤っていた。
「やっ...!」
確認しようとぶしつけに伸ばした手を制されたが、構わず押しのける。
「あんっ!!」
下半身に気を取られたティファの意表を突き、胸をキツく掴んだ。 空いた手で彼女の一番敏感な部分に刺激を送り続けるのも忘れない。
「んっ...ぅん...!んん...ク...ラウド...クラウド......!
...あっ......やめっ......!......んっ...恥ずかしい...よ...」
瞳を閉じるだけじゃ足りず、俺から顔を背けるティファ。 だけど... 凄い...溢れてくる。そして我慢が出来なくなった。
「ティファ...するな?」
耳元で囁き、膝の裏に手を当て足を持ち上げる。手を使わずとも強く押し付けるだけで沈み込んでしまう程濡れているそこ。
「「はっ...ぁ...」」
奥まで辿り着き、互いに湿った吐息を漏らした。
...やばいな。
そこはいつになく俺にネットリと絡み付いてきた。だけど、勝負はここからだ。好意を抱く相手からのものであれば、その愛撫を悪く思う女性はあまりいないらしい。しかしそこから先は無条件で...という訳でもなさそうだ。
でも何が良いのか全く当てがつかない訳じゃない。声が出るし、汗だってかく。その点ティファは代謝が良いから分かり易かった。全身にアンテナを立て、僅かに与えられる “ヒント” を頼りに彼女の中を突いた。
次第に額と頬に張り付きだす、繊細な黒髪。ティファはもうそれをし出してから、ずっと目を瞑り続けている。顔は火照って真っ赤だった。俺の動きに協調して漏れる声に、更に興奮を掻き立てられる。
「あんっ...あ...!あっ...あ...!
クラウド...ダメ、あっ...ダメ......!!」
掴んでいた細い二の腕に鳥肌が立つ。舌の先に力を込め、それを20cmほど下から上へと舐め上げた。
「んぅっ!!」
ティファの身体がブルっと震え、背中が弓なりに反り返る。
「ティファ、可愛い...」
「っ...!」
彼女は眉根を寄せ目をギュっとする。胸に両手を当て直し、指をうずめた。俺の思うままめちゃくちゃにされる、ティファの柔らかい膨らみ。片方の先端を指で、もう片方を口に含み舌と歯で転がす。そうこうしている内に、更に激しさを増す腰の動き。
「あっっ!.........ん!!」
漏れる声を気にしていた手が口元を離れ肩にしがみつき、キツく爪が食い込んだ。火照ったティファの全身から汗が吹き出る。俺達が繋がっている所に指を這わせ、そこの状態を確かめた。
(いつもより凄い...)
ティファ...これで感じてないなんて言わせないよ? だけど出来る事なら、俺は君の口から直接...
そこで体が震えた。
(もう......限界だ...)
「クラウド...キス...して?」
突然の要求にハっと目を開け、白く飛びかけていた意識を手繰り寄せ、優しく口づける。
「「んっ...」」
口の中を遠慮がちに、しかし確かに泳ぐ舌。そして今まで「嫌」、「やめて」、「ダメ」、「恥ずかしい」ばかりを連呼していた彼女が次に発した言葉に、俺は泣きそうになる。唇が離れると、ティファは薄っすらと目を開け小さく声を漏らした。
「あっ......ん...! .........クラウ...ド......
..........気持ち....い...ぃ......」
そして......我慢が出来なくなった...
何度も彼女の名前を叫び、やがてその最奥へと熱を放つ。
その後ティファは、朝になるまで頑(かたく)なに俺の顔を見ようとしなかった。何度目かわからない俺からの問いかけに、こちらに背中を向けたまま「無理......」と首を振る。溜息をつきつつも、自分でもわかる緩んだ顔で、後ろから腕を回す。ティファもその腕に手を当ててくれた。
「なぁ、さっき...言ってくれて嬉しかった」
ティファは顔を背けたまま微動だにしない。まぁ、それでも良いんだ。
...私も......
「え、何だ?聞こえない...」
彼女の台詞を聞き取ろうと、思わず腕に更に力を込める。 勿論それだけの理由ではなかったけれども...
私も、さっき...
クラウドに、色々してあげてて......
......不安だったから...
...私からも......
ちゃんと伝えてあげなくちゃって......
...思ったの......
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