Minority Hour
こちらはFF7 クラウドとティファ のCPを中心とする二次創作小説を扱うサイトです。初めての方は「About this blog」をご覧下さい。コメントはwebclapからお願いします。
Eve of a battle to the finish 〜後編〜
決戦前夜 前編の続きです。
身体が、熱い。
頭が、破裂してしまいそう。
あぁ、でも... 溶けてしまいそうなくらい、心地良い。
Eve of a battle to the finish ~後編~
私はいわゆる、世間一般で言う “ねんね” なんだと思う。愛し合う男女が何をするのか知らない訳ではないが、成人する今まで深い興味も持たず、実際の経験も持たなかった。
それを察しているのか、ベッドに二人横たわっても、クラウドは性急には身体には触れてこない。服だって、まだちゃんと着ている。
身体が、熱い。
いったい何回キスしたんだろう?くっついて離れてを一度とカウントするならば、ゆうに百は超えただろうか。最近はもう、離れることもやめてしまった二人の唇。
少し険しく、酷く辛そうな瞳のクラウドは、むさぼるように私の舌を求めてくる。その行為はあたかも、今まですれ違っていた時間を必死に取り戻そうとしているかの様で、泣きそうになった。私もだよクラウド。ずっとずっと、こうしたかった。
身体が、熱い。
特に敏感なところになんか触られていないのに、こんなに感じるなんて。今触れられてるのはきっと “身体” ではなく “心” なんだね。私も彼に、伝えたい。そう思い、指先を彼の背中に当てずっぽうに押し付けてみる。
すると彼は一瞬動きを止め、私に向かい微笑んだ。 私も笑顔を返す。不思議だね。 経験なんてなくたって、どうすればいいか自然とわかるなんて。
それを “了承” の意ととったのか、私を抱きしめたまま大人しくしていたクラウドの手は、いよいよ活発に動きだした。キスだけですっかり満足していた私は、それに動揺を隠せない。
脇腹を撫で上げていた彼の手が、胸に当たった。そのまま力をこめられ、ついキツく目を瞑ってしまう。気が付けば、もう一方の手もお尻に回されていた。やっぱりダメ、ダメ!待ってクラウド!!
「...ティファ。初めてか?」
「...うん」
...なんかごめんね。ハタチにもなって。
それは...と口にした後、間を置いて彼は言った。
「嬉しくて、気が狂いそうだ」
一気に緊張が溶けた。そう言う彼が可愛くて。
バカ...そんな事言われたら、ダメなんて言えないじゃない。
服の上から丁寧に胸を刺激した後、クラウドは私の服に手をかけ脱がせる。下着のホックを外すのに苦戦していたから、手助けをしてあげた。露わになる胸。慌てて覆い隠すが、やや強引に取り払われた。
壊れ物に触るような手つきで、両手で包み込まれる。
「んっ...」
声が漏れる。次第に無遠慮になる、クラウドの指は止まらない。
「...はっ」
彼の息が一段と荒くなった。薄暗い部屋の中でもわかる、真っ赤に火照った彼の顔。クラウドが、こんな顔をするなんて。クラウド、私も、私も... 身体が、熱くてたまらないよ。
先ほど、私の太ももを開かせるかのように割り入れられた、一本の足が気になってしょうがない。左胸の真ん中を攻め続けていた彼の右手が、スッと離された。向かう先は...
「あっ...」
「...っ!」
(えっ?)
彼の驚いた声以上に、今の自分の身体の状態に愕然となる。
(な、何!?コレ...)
「嬉しいよ...」
クラウドはそう呟くと、両手、唇、舌、歯をフル活用させ、私の身体のあらゆる部分を同時に攻め立ててきた。さっきまでより、ずっと激しく。時には痛いぐらいに。
クラウド、クラウド、クラウド...!
目を開く余裕もなくなった。
カラダ ノ シン ガ、スゴク アツイ。
「...してもいいか?」
形式的に聞いただけだろう。答えを待つまでもなく、自分自身を私に押し当ててくる。
「...ん!」
(い...たい...)
無意識に腰を引いてしまう。何度も試してみるが、中々うまくいかない。クラウドの力は強くなっていく。その度に身構える私の身体。
「...は...ぁ」
「ごめん、痛いよな」
「...わ...私がいけないのかな。ごめんね、経験がなくって」
「だからそんなものはいらない」
こういうのは、男の問題だ。とクラウドは顔を背けて言う。
「...やめるか?」
彼の意外な発言。大切な日の前だし。とクラウドは付け加える。
「何より、痛そうで見てられないよ」
そう言う彼の顔は、本当に穏やかだった。私きっと、凄く幸せ者なんだ。この人が初めての相手で。彼の首に腕を回して引き寄せる。
「いいよ、クラウド。 あなたと一つになりたい。 ...やめないで」
多分私は泣いていたと思う。再び身体に熱があてがわれる。先ほどと違うのは、「力を抜いて」という声に続く優しいキス。顎が上がり、何かが和らぐ。次の瞬間、私の中央を衝撃が貫いた。
「入ったよ、ティファ」
暖かい。そう言う彼。うん、あなたも熱いよ。私の中で。
「...ちゃんと気持ち良く、なれてる?」
「ああ。...と言うか、幸せだ」
相変わらず痛みは消えないが、彼が幸せなら、もうそんなものはどうでもよかった。
私の髪を、ゆっくり繰り返しとぐ仕草に、瞼が重くなる。 でも眠りたくない。眠ったら終わってしまう、二人の時間。
「なぁ、ティファ。 さっきの話なんだけどさ」
「...さっき?」
って...いつだろう?
「“最後かもしれない”ってやつ」
「...うん」
「その言葉はもう言わないって、約束してくれないか?」 「...」
「自分で言うのもなんだけど、俺...強くなったよ。根拠なんて全然ないけど、今は... 負ける気がしないんだ」
「...うん」
うん。本当に強くなったよ、クラウドは。そうだね、信じなきゃね。
「それに言ったろ」
“ティファが居てくれたら、何でもできる気がするって”
私の首筋に顔を埋めて、照れ臭そうに囁くクラウド。
沢山の戦う理由を。勇気をありがとう。
もう大丈夫。 自分の力を...仲間の力を疑わない。
きっと...ううん、必ず帰って来よう。一人も欠けることなく全員で。
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