Minority Hour
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湯けむり夢気分 ll 4 (fin.)
湯けむり夢気分 ll 3、の続きです。
湯けむり夢気分 ll 4 (fin.)
お預けをされていた両手は直ちに動き出す。とは言えクラウドの関心は今しがた驚かされた柔肌にあり、真っ先にティファの肩や背中に指の腹をすべらせ、きめ細やかさに改めて目を丸くした。こんな触れ合いであればティファは大歓迎でクラウドの顎に鼻の頭をすり寄せもう一度キスをねだる。
“女は全身が性感帯”
などとは聞くが性別が異なる限りピンとこない。手のひらで頬をさする度、緊張を解き心を開いていってくれるティファにクラウドは唇だけでは足りず額や首筋にも無数の口付けを落とした。せっかく磨きをかけた肌に実は彼女も触れて欲しかったと知り、それにも浮かれる。
「ん。はぁ...クラウド...」
――でも、ここが一番柔らかい...
ティファの高まりを正確に捉えるクラウドは手を流れるように豊満な膨らみの上にスライドさせた。例えティファであってもこれだけ触れられればそこに手が欲しくなる。
手のひらで包み込むと、そこは彼の体温を感じ取りじんわりと熱を持ち始め、やがて中央の一点に意識が集まり始めた。かなり明確な欲求にクラウドはタオルを押し上げる小粒な隆起に目を見張る。そっと指先を乗せただけで荒い布地との摩擦に電気が走り、それはすぐさまティファの下半身へと到達した。
「んんっ、ん!」
円を描くようないやらしい動きに合わせトロトロと降りてくる粘液に、まさかこんなにも強い快感だとは思わなかったクラウドは息を荒げ夢中になる。ふっと指を離し数センチ前の空中でピタリと指を止めると焦ったさにそこは更に尖り、欲深く彼を求めた。
実験でもするかのようにティファの感度を確かめるクラウドに、ティファは頬を蒸気させ「やっ...クラウド!」と抗議を浴びさせる。
「だって、仕方ないだろ」
彼にとってそこは特別な場所だった。今日ティファが着ていたワンピースは背面だけでなく胸元もやや開いていて、食事処に居合わせた他団体の男性達はパートナーそっちのけで彼女に目を奪われる。
それは周囲の女達と同程度の薄着であったが、いかんせん顔もスタイルも別格過ぎた。 正面からの姿を一目拝もうと凝視してくる男どもに、ティファの席が海側を向いていて助かったとか、子供達にもっと引っ付くようクラウドは密かに念じ続ける。
ティファはなかなか理解してくれないが、開放的な服装は好みであっても人前でされると心中穏やかでいられない。夕刻の落ち着かなさを思い出し、クラウドは勢いに任せ折り込まれたタオルをはだけさせた。
「あ...」
恥じらいの声と共に姿を現した双丘にクラウドは息を飲む。陶器のようにつるりと真っ白な膨らみの頂上には薄桃色をした可愛らしい乳首が乗っていて、湯から見え隠れする様がたまらない。
形崩れのないバストは液体に浸かっているためいつも以上に上向いて見えた。何度彼女を抱こうとも、ここは見る度に感動してしまう。ドロドロと渦巻く独占欲も忘れクラウドは脇目も振らずそこに見入る。
――綺麗だ
ストレートな褒め言葉に照れつつも、ティファの全身を喜びが駆け巡る。突き刺さるような視線は居た堪れないが顔を逸らすにとどめ前を覆い隠すのは踏み止まった。自分ではもっとサイズが控えめだったらと願う部位であり、彼も言えないだけで本心では気に入ってないのではと心配だった。
絶賛の嵐にティファは安堵し、そんな杞憂を鼻で笑うクラウドはたっぷりとした乳房に五本の指を深く埋めさせる。その瞬間、嫉心は消え去り優越感が彼を満たしていった。
――こんな事が出来るのは俺だけだ。見られるのも、触れられるのも...
思いの丈をぶつけるようにもう一方の手も登場させ思うままそこを揉みしだく。既に形を変えていた彼のモノがメキメキと固くそそり立っていった。湯の中で揺らめきティファを貫くために尖るそれがありありと伺え、ベッドの上とは異なる卑猥な光景にティファも息を飲む。
ティファが自分の指遣いに感じているのを悟り自信をすっかり調子に乗ったクラウドは、ゴクリと喉を鳴らすと目と鼻の先で自分を誘惑してくる次なる場所へと狙いを定める。
――ここがこんな綺麗な色と形をしてるのも、知ってるのは俺だけ...
ピンク色をした蕾に伸ばした舌を近づけていった。
「ティファ、好きに声出していいからな」
「ふっ...あっ、あ...」
しっかりと硬くされたそこに彼が触れる。クラウドからの要望を言い訳にティファは少しだけ自分を開放した。艶かしい声と内なるティファの渇望に合わせクラウドは緩急をつけ先端を攻めていった。
恥じながらもより強い愛撫を望んでしまうティファにクラウドは喜びを隠せない。普段は敏感さ故に恐る恐る触れているそこに軽く歯を立て、もう片方も指先でつまみあげた。
「んんっ!!」
痛いかと勘違いしそうな甲高い嬌声の裏の真意を感じ取り、逃げるよう身をよじるティファのウエストに腕を巻き付け拘束したまま舌先でこね吸い上げた。すっかり濡れそぼっている下肢も開かせる。彼に向かって無防備に晒された羞恥の奥の僅かな期待を捉え、クラウドは太腿を湯の中で彼女に押し当てた。
筋肉の張り巡らされた男らしい足に恋し気に吸い付いてしまう自分に、臍にゴツゴツと無遠慮に突き刺さる彼の分身に、目蓋を閉じ一心不乱にティファの胸を口内で弄び続ける様にティファは目眩を覚える。後ろ髪に指を差し入れ抱き寄せると彼は瞳を開くが目が合うと子供っぽく口角を上げ、またティファの谷間に顔を埋めた。
――全部俺のものだ。誰にも渡さない。一生...
「こんなの、おかしくなっちゃうよ...」
「...駄目か?俺なんかとっくにおかしくなってる」
せっかくの愛液が水に流されないようクラウドはティファを抱え上げ平坦な岩の上に座らせ、迷いなく脚の中心に指を滑り込ませた。宣言通り幾分か正気を逸した鋭い目付きをする彼の勢いにティファは気圧されるが、ねっとりとした潤滑油を指にたっぷりと絡め裂け目を行き来する、入るか入らないかの思わせぶりな動きに堪らず奥が疼いてしまい、ティファのたがもはずれていく。
――ダメ。指、気持ちいい...
――ダメじゃない。感じてくれ、俺のために...
感情が昂ぶり、ティファは目尻に涙を滲ませる。クラウドは唾液を指にまとわりつけ、ティファの望み通り最も長い指をぬるりと侵入させてやる。膣が求める速度でわざとクチュクチュと音を立て泡立たせた。
「あっ、あっ、い、い...」
立て続けに弱い箇所を攻められティファの体幹から力が抜けていく。やがてスムーズに抜き差しが出来るほどほぐれてくると、ティファから発せられた物足りなさにクラウドは興奮のあまり息を荒げる。
「もう一本挿れるな」
彼にもたれされるがままになっているティファは膣に割り入れられた圧と併せて陰核に押し当てられた親指に「あっ!!」と大声を上げビクっと喉を上向けた。
「あ、ティファ。すっご...こんなに良いんだ」
内外双方への愛撫はやはり別格だった。そして太い二本の指の行き来に否応でも彼のモノを彷彿してしまうティファにクラウドはひとりでに噴き出してしまいそうになる。
「それ、ダメ...クラウド!」
高み向かって無駄なく一直線に、しかも両方同時に達するよう企むクラウドを退けようとティファは腕を掴み首を横に振った。
「でも身体は欲しがってる」
「今日だけ。お願いだ」確かにそんな約束もしたし、誕生日くらい望みは叶えてあげたい。何よりティファへの熱い想いを曝け出してくれる彼に応えてあげたかった。
「もうイカせるな」
有無も言わさぬ宣告に抵抗を諦め思考を手放すと無心でその時を待ち受ける。ティファの身体を手中に収めたクラウドの手にかかり、それは常より遥かに早く訪れた。
「あ!!ああああ...んんっっ!...んうっ、クラウド!!」
身悶え声を上げてしまう程の快感とはいかほどだろうかと考える事は多々あった。少なくとも男はそんな風にはならない。相手が感じてくれているか否かはクラウドにとって何よりの関心事項であり、永遠に叶うことのない筈のそれが今宵偶然にも満たされる。オーガズムを迎えても昂りの治らないティファにクラウドは再び指を伸ばした。
――ん!もっと優しく...
優しくであればむしろ触って欲しいかのような表現にティファは動揺し、一度手を休めたクラウドのまさかの行いに慌てて彼の頭を押し返した。秘部に舌を向かわせるクラウドは繊細なそこを舐め上げる。
濡れそぼったそこに口を当てられるのは受け入れ難いティファであったが、温かな舌にうごめかれ思いに反して腰掛けている岩にはトロトロと透明な愛汁が滴り落ちた。
柔らかな舌先を転がし包皮を剥くと一旦は元に戻った肉芽が今一度充血し始め、自身でも初めての感覚にティファは狼狽する。クラウドは再び十分に固くなったそこを指に任せ、先ほど広げられ柔軟になった秘口に尖らせた舌を挿入していく。
「ん。もう...やだって!クラウド!!あっ...」
的確にポイントを押さえたオーラルセックスによりティファは再度絶頂を迎えた。それでも尚ヒクヒクと痙攣し彼を誘う蜜壺にまたしても舌を寄せようとした時だった。その動きを制しティファがそっと彼に触れる。行為も序盤から発せられ続けた切実な願望に目を向けられ、半ば開き直っていたクラウドも気まずさを覚えた。つまるところ男にとってはそれが最終目的である。
――挿れたい
あからさまな欲求を嫌悪されないか気がかりなクラウドは、ティファの不満がそれとは別にあると理解する。そして際限なく求め続ける女体の貪欲さに熱狂し、とことんティファを感じさせようと一方的に突き進んでしまった事を反省した。分泌された粘液により黒光りする先端に手を添えられされた主張に勿論不服はない。
――私だって知りたいよ...
「うっ...ああ...ティファ!」
「クラウド、こんなに気持ち良いんだ。嬉しい...」
口に含んでやると彼の背骨を貫いた強烈な快感にティファも心を震わせる。置いてきぼりにされた時間を埋めるかのようにティファは奉仕に集中した。空気が入り込まないよう密着した動きを彼が好むとわかると希望されるままに繰り返し、殊更熱心な動きにクラウドの表情はあっという間に歪んでいく。
どちらからともなく動きを止めた二人は目を見合わせると、吸い寄せられるよう身を寄せ合った。 クラウドはティファに腕を巻き付け横たわらせ、向かい合いながら交わりたいティファの身体が極力岩肌に当たらないようしっかりと抱え込んだ。怒張しきった男根をあてがうと長い脚をゆるりと開き迎え入れてくれる。
せっかく高めたそこを無下に扱わないよう慎重に進入角を定め、全てを収め終えると繋がり合えた歓びが互いの脳髄を駆け巡った。 クラウドは今度こそティファと歩調を合わせて彼女を愛する。絶え間無く性感を高められた内部は魅惑的にうごめきクラウドを絡め取り、指では届かない奥に挿されティファも更なる高みへと向かう。
――ティファ、こんなに感じて...
息を荒げトロンとした瞳で二つの碧眼に見入るティファがする弁解に、クラウドは完全に暴走していった。
――しょうがないじゃない。クラウドのこと、大好きなんだもん...
「ん、クラウドだって...すごい感じてるくせ...に。ね、言って?」
「は、あ...ティファ、好きだ。愛してる」
「私も...私も...!!」
「ティファ、一緒に...合わせられるか?」
「うん、クラウド。一緒に...あっ、私もう...」
最も好ましい挿入の連続と巧みに外側にも刺激を加える律動により、二人は同調して相互を高めていく。その時を迎えた瞬間、自分だけでなく相手の快感も受け止めた二人はあまりの衝撃に一時意識を手離した。
暫くするとクラウドは力の抜け切ったティファの身体を支え直し、彼女の熱が冷めない内にと間髪入れずに次の行動を仕掛ける。彼の意図を感じ取ったティファは頬を赤らめながらも浴槽の淵に肘を付きクラウドに背後を預けた。自らに向かって突き出された弾力のある肉付きに下腹をピタリと当て、クラウドはまたしても至高の場所へと自らを埋めていく...
朝食会場であるホールに現れた子供達は先を越し席に着いていた男に目を丸くする。
「あれぇ!?」
「クラウド、絶対寝坊だと思ったのに!」
朝からハイテンションな二人と異なり、クラウドは欠伸まじりに「ティファと一緒だったからな」と覇気がない。よくよく見るとデンゼルはティファに買って貰ったアロハシャツの下に海パンを履き、ゴーグルも装着済みだ。ヘンテコな風貌をクラウドはプっと笑った。
「なんだよ、その格好」
「いいだろ~部屋に戻らないでこのまま砂浜に行っちゃおうと思って!」
「マリンももう下に着てるんだ!」
「クラウドとティファは後でゆっくり来いよな」
得意顔で言い捨てビュッフェに向かう彼らを見送り、クラウドは隣席のティファをチラリと見やる。
(三回もしてしまった...)
部屋に戻ってからも収まりがつかず、飽きずに求め合ってしまう。ライフストリームによる手助けはなかったが、あれほど気持ちを通い合わせた後ではそれももう不要だった。
夜通しティファと過ごした事をそれとなく暴露したクラウドは家族のリアクションの薄さに拍子抜けする。肩透かしを食らった二人は目配せをし、取り越し苦労を笑った。
「クラウドのシャツ、今日も借りよっかな」
「なんでだ?」
不思議そうにするクラウドに声を潜め「水着、ちょっと大胆かも」と耳打ちすると、彼はギョッと顔を引きつらせる。クラウドの頭の中で何が起こっているか手に取るようにわかるティファはさも可笑しそうに肩を揺らした。完全に彼をからかいおちょくっているティファにクラウドは面白くなさそうに「...人気のない場所を探す」とブスッとした。
「ね、デンゼル。クラウドとティファ、手繋いでる!」
「ウソ、俺も見る!!」
大皿を抱えしゃがみ込む幼子らの視線の先にはテーブルの下で目立たずこっそりと、しかし固く絡め合わされた二つの手。ティファからのご機嫌取りにあっさり屈したクラウドは朝食そっちのけで彼女に釘付けになり甘い時間に入り浸る。
「うまくいったみたいだね!」
「だいたい固過ぎるんだよ二人は。俺たちといるとさ。誰も気にしてないってのに」
「うっしゃー!食うぜ食うぜ食うぜー!!!」
クラウド達が気にかける他の面子は所詮彼らを面白がるか無関心かのいずれかである。家族皆での休暇を満喫しつつもビーチまでの道のりは腕でも組んでみようか。狼狽しつつも舞い上がってくれるだろうクラウドを思い浮かべ、ティファは海水浴にますます胸をときめかせる。新たな楽しみ方の加わった彼らの旅は、まだ始まったばかり。
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クラウド、お誕生日おめでとう!今年も大好きだよ!!!
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