Minority Hour
こちらはFF7 クラウドとティファ のCPを中心とする二次創作小説を扱うサイトです。初めての方は「About this blog」をご覧下さい。コメントはwebclapからお願いします。
say the word
クラウド、言って!
裏度数【★★★☆☆】
裏度数【★★★☆☆】
say the word
ベッドにグッタリとうつ伏せる。全身を纏う倦怠感はいさかいによる疲労ではなく、自己嫌悪によるものだ。確かにクラウドの不注意から始まった悶着ではあったが彼は誠心誠意謝罪を行った。今思えば取返しのつかない失態でもないのにあの時の自分は何故か気が収まらず、口喧嘩ではティファに歯が立たないクラウドを一方的に責めたてた。
謝りに行こうかな...ふんぎりはつかないが、眠りにつくにはまだ早過ぎる時刻でもあったため、ノロノロと起き上がり部屋のドアノブに手をかけると、すぐそこに待ち構えていた人影に飛び上がる。
「きゃあっ!びっくりした!!」
彼は「ごめん」と呟き、人差し指で頬をかく。先程からの延長である、気まずい沈黙が二人を包んだ。
「子供達にバレてた」
「ああ、良く見てるよね...」
当たり障りのない会話で間合いを取った後、意を決したクラウドが口を開く。
「ティファ、今日は本当にごめん。俺、気をつけるから...許してくれないか?」
「あ...」
クラウドの予想以上に大人な態度に、また、同一の陳謝を何度もさせてしまった事にティファは自らを恥じる。
「私こそごめんなさい、クラウド。本当はもう全然怒ったりなんかしてないの...」
こうなれば話は早かった。瞬く間に刺々しさの和らいでいく空気に、そろりとクラウドの手がティファの頬に伸びた。ティファもその手をそっと包み返す。
「はっ、あ...」
仲直りの直後って、不思議と盛り上がる。互いが必要だと再認識した直後だから?少しの間と言えども疎遠に過ごしていた寂しさからだろうか。ついさっきまで視線を合わせもしなかった彼女、一変してその彼女を腕の中に包み込んでいる事実に気分は高まり、いつもならまどろっこしく感じる服越しの豊かな柔らかさをじっくりと堪能する。外側から円を描く丁寧な愛撫に、下着をつけていない寝巻きはその中央が充血していく様をくっきりと浮かび上がらせる。さっさと謝って良かった...一転熱い夜を過ごせそうな予感に自分を褒め讃えながら、指先を動かす度に揺れる薄手の布が透かすピンク色に心ゆくまで魅了される。
「んっ、クラウド。あの...」
ティファが何か言いたげに身じろぎしたので手を止めて彼女の顔を仰ぎ見た。
「私、本当に可愛くないよね。口がキツいし、自分から謝らないし...」
「もう嫌いになっちゃった?」申し訳なさそうに目を伏せられる。今の自分の感情と間逆の発想に驚き、指に力を込めいやらしく胸をまさぐった。ティファが「んっ」と恥じらいの声を出す。
「可愛くなかったら、こんなことしない」
「えっ?」
目を見開く彼女。残念ながら俺の指に対する反応ではないらしい。
「今、初めて...」
「なんだ?」
「初めて、言ってくれた」
何をだ?ほんの十数秒前を回想しその言葉を探す。そして消去法で対象を特定した。
「そうだったか?」
コクコクと首だけで返事をする彼女。
「いや、いつも思ってはいるんだけど...」
言った矢先に口を滑らせたことを後悔する。もはや伴侶に限りなく近い存在となった目の前の女性とどんなに長い時間を過ごし距離が縮まったとしても、日常生活のふとした瞬間に彼女が想像する何倍もの頻度で些細なティファの発言や仕草を愛らしく思っていることは伝える予定のない内緒事であった。
「やっ、やだ!クラウド何言ってるの!!」
顔を真っ赤にして驚くリアクションに決まり悪くなり、「本当のことだ」と短く言うだけで首筋に顔を埋め、舌を這わせ仕切り直しを図る。変な流れだ。俺達は身体を重ね合うこの時間に会話を交わすことはあまりない。しかし、どうやら話をこれで終わらせたくないようである彼女は、俺の頬を両手で挟み頭をグググと元の位置に押し戻して見上げてくる。
「じゃあ、もう一回聞きたい」
う...
「あらたまってってなると、言いづらい」
「お願い...」
その懇願するような瞳に非常に弱い俺は早々に観念をする。何より一刻も早くこの身体を愉しむ権利を得たかった。視線を外し、耳元に簡潔に伝える。
「ティファ、可愛い」
「あ...」
頭にカっと血が昇る。それを誤魔化すように裾から手を侵入させ服を脱がしにかかる。幸い彼女からそれ以降はお喋りの要求はなく、静かに腕の中に身を委ねてくれた。
それを開始する時刻が普段よりずっと早かったこととか、自らの再三に渡る不手際を彼女が寛大に許してくれた上に、逆にそのことで理不尽な罪悪感を植え付けてしまったことに対する申し訳なさから丁重な奉仕を心に決める。いつも欲望に任せてついつい性急に胸やお尻ばかり攻めてしまうが、それ以外にもティファが喜んでくれる場所はいくつもあった。
両手首を掴み頭の上に持ち上げる。露わになった脇に舌を這わせ、そのまま皮膚の薄い二の腕の裏を舐め上げた。
「...っ」
羞恥で身体を強張らせるが、繰り返していると徐々に力が抜けていく。同時に背中に回した指先で、肩甲骨や背骨の窪みをつとなぞる。頬が上気し、全身にじんわりと汗が滲んできた。腕を持ち上げられているせいで、こちらに突き出されている格好の胸の先端は触れて欲しそうに挑発的に尖っている。すぐさまむしゃぶりつきたい衝動を抑え、そこは息を吹きかけ視姦するだけに留める。今夜の戦略に気付きだしたティファは、切なそうに上半身を震わせた。涙を浮かべ眉根を少し寄せた表情に俺は満足して息を荒げる。
舌は鎖骨から胸の谷間をゆっくりとなぞり臍まで辿りつく。手のひらは腰を辿りながら腿の裏を這い、膝の裏に回され美しい脚を大きく開かせた。秘部がさらけ出されるが、まだ触りはしない。足の付け根を舌で刺激したり、真っ白な太腿を両手で揉みしだき、そこにも沢山の口付けを落とす。目の前の泉は当然食い入るように見つめ続け、普段と違う様相に気付くのに時間はかからなかった。
透明な液体の滴り落ちる先の、シーツの染みがみるみる広がっていく。指で開いてもいないのに、血の通った蕾は裂け目の奥でプックリと膨れあがり姿を現していて、いつも以上にわかりやすく隆起していた。 確かに今日は通常と色の違った箇所を攻めたが...そんなに良かったか?喧嘩の後の高揚感が為せるワザだろうか。ヒクヒクと俺を誘うような花びらに、思わず彼女に問う。
「触って欲しいのか?」
自らの状態を知られたことに動揺する彼女は、気まずそうに目を瞑り顔を逸らすが否定はしない。その反応に、当初の予定が狂ったが指は一直線にそこに向かい、辿り着いた途端ティファは控えめだけど確かに感じている声を漏らし始めた。
「あっ、あっ、あっ、あっ...んっ!」
指の動きに合わせて艶っぽく上がる嬌声。無意識だろう、腰も少し動いてしまっている。剣が当たりことさら皮の硬くなった箇所でコリコリと硬いそこを擦り上げた。そうするとティファはいつも何回かの内に達してしまう。官能的な光景に指はもう止まれない。続く瞬間、弾かれた顎から上がった声はもう音量は抑えられていなかった。指先を彼女の間近へ持っていき、人差し指と中指を繋げる銀糸を見せつける。
「今日のティファ、すごい。グチャグチャだ」
自分自身の事ながら今の状況に戸惑っているのか、瞳は更にギュッと閉じられる。それでも無為に快楽に溺れているのではないと主張したかったのか、息を整え終わると言葉を紡ぎだした。
「だって、クラウドが言ってくれたから...。それにいつも思ってるって...私、嬉しくて...」
そして俺の首に腕を回し、震えて力の入らない身体で懸命にしがみついてくる。
「ね、聞きたい。もう一度だけ...」
俺の言葉一つで目を潤ませ、こんなにも心を揺さぶらせる彼女がただただ愛おしく、意外にもすんなりと甘い台詞が口を突く。崩れ落ちそうな腰を受け止めながら、今度は視線を合わせて。
「ティファ、可愛いよ。世界で一番...」
瞬間、彼女の全身がフルっと震えて、吐息と共に陰部に当てている腿に新たにトロリと生暖かい蜜が降りてくる。女の身体って、言葉でこんなに感じるんだ。もちろん自分が極度の口下手であることとか、ティファが女性の中でもより純粋であることとか色々が影響しているのであろうが、それだってもうどっちでもよかった。
「ダメ。私、気持ちが抑えられなくて...」
嫌な予感がする。今日俺はまだまだティファの身体の隅々まで愛撫を施す心積もりで...
次に続いた台詞に、その企てはひ弱な意志と共に瞬く間にどこかへ吹き飛んでいく。補足をすると、それは俺のモノを握りながら発せられた。
「もう、欲しくなっちゃった」
「ん...ティファの中、ビクビクしてる。入れただけでイっちゃったんだ」
はちきれそうになったそこを当てがい、真っ直ぐに沈めていった。とっぷりと潤ったそこはヌルリと抵抗なく俺を迎えいれる。
「動かすよ」
返事など期待していない俺はまずはゆっくりと彼女の形状を確かめながら、そして次第に抜き差しは小刻みに速度を増していく。ティファは打ち付ける衝撃にされるがままになっている。うわ言のように俺の名前を何度も呼んでいた。
「濡れてるのに締め付けてくる。気持ちいい...」
何の変哲もない正面からの姿勢。特に刺激を強める工夫などしていないのに、トロトロなティファの膣がまとわりついてきて溶けてしまいそうだった。体位を変える必要性も感じないまま、彼女が最も感じる奥にただただ当て続ける。
「ティファ、いいか?」
「.........ん...」
「俺も、すごくいい...」
「はっ...あぁ...」
堪らず身をよじりだす仕草に絶頂が近いことを知る。それに合わせ律動を深め、いつになく満たされた迸りを味わった。 肩に頬をもたれさせるティファは、濡事の後には珍しく瞳に光を保ったまま視線を投げかけてくる。
「そんなに嬉しかったか?」
「普段、全然言ってくれないからでしょ」
俺の鼻をつまみ恨み言を伝えてくる彼女に、負けじと不平を返す。
「ティファだって全然言わないだろ。俺のこと...そうだな、格好良いとか」
男性バージョンに変換された言い回しにティファは軽く噴き出すが、紛れも無い事実でもあったため、「しょうがないなぁ、今日は特別ね」と俺の首に腕を巻きつけ、額同士を重ね合わせる。
「クラウド、かっこいいよ。私にとっては世界中の誰よりも」
............ 一拍遅れて込み上げてくるくすぐったさ。うん、確かに効き目があるな。
「復活してきた」
「え?あっ...あん!やぁっ...」
そういえば触り損ねていた胸の頂にいきなり吸い付く。柔らかく戻ったそこに半ば強引に加えられた刺激に幸運にも怒りの鉄拳が飛ばなかった理由は、一度の情事を終えても時刻にはまだまだ余裕があったこととか仲直りの後の一種の興奮状態が続いていたとか...その中には間違いなく少しの勇気をもって彼女に伝えた言葉による効果が多分に含まれていて。一生付き合っていくと決めていた寡黙な自分も、こんな時くらい多少の雄弁さを身につけるのも悪くない。
******************
PR