Minority Hour
こちらはFF7 クラウドとティファ のCPを中心とする二次創作小説を扱うサイトです。初めての方は「About this blog」をご覧下さい。コメントはwebclapからお願いします。
男のホンネ 女の気持ち ll 〜後半〜
男のホンネ 女のキモチ ll ~後編~
防音であろう重たい扉を後ろ手で閉め、入念に鍵をかける。こういった場所には慣れないが、自分から誘った手前、ティファは先に部屋へと上がり込んだクラウドに近寄りおもむろに体に触れた。
腹筋の張り巡らされたウエストに腕を回し、胸板に額を押し付け心臓が脈打つ音を感じる。“今夜は出来ない” と言われたのにホテルへと誘われたクラウドも、おずおずとではあるが腕を巻き付け返してくれた。
そのままベッドに彼をやんわりと誘導するティファは、らしくない行動と、意外と冷静さを保てている自らを疑問に思う。デートの後の名残惜しさだとか、男性としての本能以上にティファを大切にしてくれる彼への感動等色々あったが、最大の理由は今宵自分に関しては彼から “されない” 安心感だと気付き一人笑いを堪える。
いつも自分をめちゃくちゃにしてくれる張本人の狐につままれたような顔を盗み見て、まさかこんな事を考えているとは思うまいとティファは内心ほくそ笑んだ。
「ティファ...?」
ベッドに腰をつきティファに覆い被さられ、恋人の目的が添い寝程度ではないと悟り始めたクラウドは、月のものの最中である彼女に下手な手出しは出来ず戸惑った声を出す。「クラウドは楽にしてて」という珍しい発言に目を見張るが、当然悪い気はせず言われた通り仰向けに寝転んだ。
「こういうの...嫌い?」
恐る恐る聞いてくる彼女は男性の気持ちに疎く、内実不安で一杯に違いないと慮る。中途半端なところで終わらされたら地獄だな...なんて苦笑しつつも「すごく嬉しい」とティファの頬を両手で包み込んだ。ほっとした顔をするティファはクラウドの首筋に口付けを落とすとシャツのボタンに手をかけ一つずつ外していく。
「俺も触ってもいいか?」
トップスをキツそうに押し上げ目の前でたわわに揺れる膨らみにクラウドは無遠慮な視線を送る。昼間腕を組んでいた時もたまに二の腕に当たっては気になっていた存在だったが、まさか日中にジロジロ見るわけにはいかない。
無言でコクンと頷くティファを確認すると、まずは服の上から何度か撫で回す。だがすぐに下着の感触が邪魔になり、裾から手を忍び込ませるとブラジャーの上から指を侵入させ直接触れた。
「ティファ...」
「ふっ...あ...」
目を瞑り、手のひらに溢れんばかりに乗っかる重みに感覚を集中させるクラウドは固く充血した頂きにも触れる。声を漏らすティファに、ブラのホックも外し一層触りやすくなったそこを両手を駆使して存分に愛した。
弱いところに触れられ流されかけるティファはなんとか当初の目的に立ち戻る。そしてティファに触り一段と存在を主張し始めた彼の足の付け根を怖々見下ろした。それは服の上からでもわかるほど膨らんでいる。
(...クラウドは、ここが一番気持ちいいんだよね?)
他に触れるのも喜んではくれるが段違いであった。されるがままであった数年前と違いティファも多少はこの手の知識を身につけたが、男らしくリードするのを好む彼と控えめな彼女の間では活躍の場は限られている。でも今日のような日に何も出来ないのはやはり寂しく感じるし、何より最近新たに芽生え始めた願望を叶えてみたかった。
彼のパンツのボタンに手をかけるとティファの豊満さに夢中になっていたクラウドはピクリと動きを止める。単純明快な反応に後押され、チャックも下ろすと衣服に窮屈そうに押さえつけられていたそれを解放してやる。下着の上から一撫でするだけで口元を緩め「はぁ...」と息を吐き出され、ティファは新鮮な感情を噛み締めた。
(可愛い...)
男の人でもこんな声出すんだ、とか、クラウドも私にしてる時はこんな気持ちなのかな...なんて様々な思いが駆け巡る。だが兎に角ティファに触れるのが好きでいつも好き放題翻弄してくれる彼がこの時ばかりは自分の動きに合わせ従順になってしまうのが可愛くて堪らないのが一番だった。
布の上からの触れるか触れないかの動きにクラウドは身を焦がし熱っぽい視線をティファに送る。恥ずかしさはあれど、それ以上の喜びを胸にティファは男性物の下着の中にそっと手を差し入れた。
迷わず下着をずり下ろしたクラウドはそれでも邪魔臭いと腰を持ち上げ全てを取っ払い、はだけたシャツも脱ぎ去る。ティファも乱れた服に手をかけ脱ぎ去るとショーツ一枚になった。
見事なボディラインを突如晒され高揚するクラウドはティファを抱き寄せるとくびれに手を回し、格別な肢体を味わう。ティファもキスをしながらクラウドの中心へと再び手を持っていった。
今宵は二人は交わらない訳だが、裸体を重ね合わせ最も感じる箇所を丹念に刺激され、クラウドはこの上なく満ち足りていく。理由はわからないがティファがとてもリラックスしているのも嬉しかった。
すんなりと服も脱ぎ、豊かな乳房をたっぷりと自らの胸に乗せてくれる姿に恍惚とし、乳首を指先や唇で捕らえ甘噛みしたり吸って楽しむ。薄い布で覆われただけのお尻もハリを堪能し撫で回した。
「ティファ、俺...」
しっとりときめ細かな肌を使っての愛撫、そして手のひらをゆるりと往復され後戻りの出来なくなったクラウドは「...我慢できなさそうだ」と切実な眼差しを向ける。無論望まれるままに全てを叶えてあげようと思うティファだったが、実は今一つ何をどうすれば良いのかわかっていなかった。
彼女の想定を逸脱するような要求をする訳にもいかずまごついていたクラウドは、「えっと...手と口、どっちがいい?」という魅惑的な質問をいとも簡単に言ってのけ、彼が見上げていた壁をひょいと越えて行くティファに思考を停止させる。そんなもの、答えは決まりきっていた。
「口がいい」
「ん」と短く返事し笑顔で承諾するとティファはシーツに両手を突き、半身分下方へとズレる。絹糸を耳にかけると形の良い唇が薄っすらと開き、伏せた瞳を長い睫毛が覆う。
華奢な指の添えられたそこに唇からチラリと現れた舌先が到達した。愛する人の整った顔が淫猥なモノを舐める様はみだらでありつつもどこか女性らしい気品があり、ただただ見惚れてしまう。
気持ちを切り替えたところにこんなご褒美が待ち構えていたなんて。遠回しではあれど最後までして欲しいと伝えたつもりのクラウドは、このままティファの口の中を犯してしまいたい欲望と、そんな男性本意な行いは無垢な彼女にショックを与えてしまうのではという懸念との間で揺れ動く。だが唾液をまとった舌が徐々に大胆になるにつれ歯止めがかからなくなってきた。外に出すにしても身体に出したい。無難なのは腹だが...
「う...」
「ごめん、痛かった?」
隅々まで丹念に舐め上げてくれるティファに先端をすっぽりと咥え込まれ、堪らず声が漏れた。慌てて口を離すティファがもどかしく「逆だ」と言い張る。「そこはどうされても気持ちいい」という分かり易いヒントを参考に、ティファは思い切って口一杯あるそれを喉の奥まで収めてみる。再び声を漏らし喉を上向けるクラウドに、舌で包み込みながら先端から付根までを行き来してみた。
(...これでいいのかな?)
上目遣いで様子を伺ったティファは「ちょ。待っ...」と突然肩を掴まれ動きを遮られる。
「...もったいない」
「........?」
出せれば何でも良いわけではなく、我慢に我慢を重ねた後の放出感はひとしおだった。それにせっかくティファが奉仕をしてくれる時間は長く楽しみたい。
...そんなもの?
必死の形相で制止されティファは首を傾げた。目の前の未知の物体をまじまじと見つめ想像を働かせる。いくら考えても自分にはない物なので確信には至れないが、彼がしてくれる時に照らし合わせてみた。確かにゆっくりと焦らされた後に触れられるのは悪くない。
方針の定まったティファは手を緩め、相手の反応を見ながら緩急をつけ高めていく。舌で擦られ唇で喰み、軽く吸われ...数多な手法で施されクラウドはうっとりと息を荒げた。
目を瞑り行為に没頭するティファの可憐な表情と闇に浮かび上がるしなやかな裸体。「ん...」と時たま小さく漏れる声もなんとも悩ましい。そして再び彼女の体温にすっぽりと包まれ限界を迎える。
「ティファ...そろそろいいか?」
「う、うん...」
いよいよ訪れた時にティファは急にかしこまり、一拍考え込んだ後しどろもどろ白状する。
「その...どんなふうにしたらいいか教えてもらえる?よくわからなくて...。自分からしておいてごめんね」
おどおどした頼りない態度に、すっかり前のめりになっていたクラウドは自分を取り戻す。実にティファらしい申告をフッと笑い、心を決めた。
彼女を安心させようと身体を抱え上げ軽く抱き締めると「ここに出してもいいか?」と乳房に手を当てる。それでも彼女にとっては刺激的過ぎる要求かもしれないが、ここまできて他人行儀に終わらせたくはなかった。
「直前まで口で...今みたいに」
導かれるままにもう一度口に含み直すとティファは彼がスムーズに達せるよう手探りながらも試みる。
「ティファ...あ...もう、イクな!」
口から引き抜き両の胸に向かって力強くしごくと白濁した液体がたっぷりと吐き出された。胸元にべったりとこびりついた粘液にティファは面食らい目を瞬く。
全てを放出し終わり肩で荒く息をするクラウドは、瞳を開くと少量がティファの口元にかかってしまった事に気付き「...!ごめん!!」と大急ぎで彼女を清め始めた。そんな事は意に介さずティファは「良かった?」と微笑む。
「最高だった...」
脱力したクラウドは彼女に覆い被さりベッドに雪崩れ込んだ。きちんと満足させられるか不安だったティファはその様子に安堵しクスクス笑う。
期待以上に体を張ってくれたティファに心打たれたクラウドは感謝の意を込め彼女の首に腕を巻き付かせるとこめかみや頬にキスを落とし続けた。そんな戯れにティファも目を細め、二人ベッドに寝転がりながら余韻に浸り睦み合う。
「ティファ、なんか楽しそうだったな」
「んー?」
一貫して心地よい時を過ごせた事はティファ自身も意外だった。自らの与えた快楽に表情を緩め声まで出してくれる彼に尽くすのは本当に幸せで、少しだけ恐れていた最後の瞬間も初めてのことに多少驚きはしても全く嫌ではなかった事に安堵する。クラウドはティファの腕を愛おしそうにさすり、「ごめんな、俺ばっかり...」と申し訳なさそうに眉を下げた。
そう言われ身につけたままのショーツの奥に意識を払うと、血液とは別のぬるりとした感触や特有の疼きに気付かされ赤面する。彼にしてあげると不思議と自分も反応を示してしまうのも新しい発見だった。
早くシャワーを浴びなくちゃ...と思いつつも太腿をすり合わせると、彼を迎え入れるのに十分なほど潤っている自分自身と終日共に過ごし深まった愛情を持て余し、物寂しさに襲われる。
「やっぱり...今日は私もしたかったなぁ」
気が抜けてうっかり本心を明るみにしてしまったティファは慌てて「...なんてね!」と照れ笑いで誤魔化した。思いがけない告白にボッと顔から火を噴くクラウドは「次は俺が頑張る」と彼女をギュッと抱き締める。
「これからは “私も”、ね」
念を押すように鼻の頭に突きつけられた指と喜ばしい宣戦布告に一層強い力でティファを抱きすくめるクラウドの脳裏に強烈に焼きつくのは、上半身を差し出し純真無垢な瞳で見上げてくるあられもない姿。
片胸を手で思う存分揉みしだきながら、もう一方に先端をこすり付ける淫猥な絵面に興奮し大量に出してしまった。真っ白で美しい双丘にねっとりとした精液が飛び散る様を思い出し幸福感に浸るクラウドは、多少身勝手であっても頼んでみて良かったと喜びを噛み締める。
ギリギリまで引き抜かず、結果唇と顎のあたりまで汚す形で果てたのが半ば確信犯的だったのは秘密である。それでもさして動じる事のなかったティファに、頼んだらソレも案外あっさりオーケーしてくれたりして...なんて夢を広げるクラウドは、とにかく彼女の月事が早く終わりを遂げるようひたすら念じるのであった。
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