Minority Hour
こちらはFF7 クラウドとティファ のCPを中心とする二次創作小説を扱うサイトです。初めての方は「About this blog」をご覧下さい。コメントはwebclapからお願いします。
CHAIN GAME
恋人に言われたい台詞しりとり、よ〜い始め!
CHAIN GAME
「た...たまには二人で飲みたいな」
「仲良く過ごそうね」
「寝ないで待ってる」
「留守は減らすよ」
「酔っ払っちゃった」
「大切だ」
頬杖をつきジッと見つめてくる瞳に気恥ずかしさを覚えるが、動じない素振りで続けた。
「...大丈夫って言って」
「ティファの手料理が、一番好き」
“て” で終わらせるのは得策じゃなかったか。スラスラと返され凡ミスを悔やむ。
「休日は、朝寝坊しよう」
「え〜っと、嘘はつかないで」
「で...出かける時は、腕を組みたい」
手のひらに乗せられていた顎が持ち上がり、つぶらな瞳が更に丸くなる。
「そうなの!?」
「...言われたいだ、あくまで。何だっていいんだろ?」
じゃあ、次にお出かけする時ね。と再び手の甲に落ち着く頬は色付いており、こそばゆい。
「いつまでも一緒にいたい」
「循環してるぞ」
「だって、そうやって追い込まないといつまで経っても決着がつかないわ」
「じゃ、俺もそれで」
「同じのはダメ」
「...いつも一緒にいたい」
「一生一緒にいたい」
からかうような視線が絡んでくる。そっちがそう来るならこちらも心しなきゃな。「今すぐ...」と続く言葉を思案する。
「今すぐキスして。じゃなかった、したい」
「今すぐ抱き締めたい」
「じゃ、今すぐしたい」
「...似たのは禁止にしない?」
「ちっとも似てないだろ」
「言える訳ないじゃない...」
「今のは答えじゃないよな?」
「ええっと、い、い、い...」
良い大人に部屋を占領された気の毒な少年少女が階下に二人。
「まだやってるの?」
「うん。勝負がつかないから縛りを加えて再戦してるみたい」
「二人とも負けず嫌いだもんね」
「こないだのトランプも見苦しかったよなぁ。何が楽しいんだろ?俺もう飽きたよ」
「今、一番幸せ」
「世界で誰よりも幸せだ」
男言葉になってるわよ、減点ね。でも私もところどころ女口調になっちゃってたかも。
「なんか変な気分になってきちゃった...」
「俺も...」
今は我慢しなくちゃね。そう言いつつも、子供用の椅子に腰掛けたまま焦ったそうに絡められてきた指に、もはや勝敗の行方はどうでもいい。
「次、“だ” だぞ」
「大好き、だ」
「俺も言った方がいい?」とたずねると、「ん、聞きたい...」と胸にトンとおでこが寄せられる。
「大好き、だよ」
肩に手を回すとティファはすっぽりと胸に収まってきて、温かい手がそっと添えられる。
俺の勝ち?
だけど負けず嫌いの口を突いたのは、名残惜しそうなねだり声。
「なぁ、次は?」
すっかり閉じられてしまった瞳が開き、続きを紡いでくれるのも悪くない。どうやらこの戦いに限っては、敗北こそが誇り高い。
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ラブラブになれること間違いなしです!
Chain Game=しりとり
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