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Minority Hour

こちらはFF7 クラウドとティファ のCPを中心とする二次創作小説を扱うサイトです。初めての方は「About this blog」をご覧下さい。コメントはwebclapからお願いします。

   

good match

クラティの子供が出てきますのでご留意をば。






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本日何度目になるかわからない愛の告白に、当然悪い気はしない。

「じゃあ、ママのどこが好き?」

返した質問だって、するのは初めてではなかった。幼い腕は立派に組まれて真剣そのものである。

「う~んとねぇ...カワイイところ!」

前回の “ごはんがおいしいところ!” より女心をくすぐるものへと一歩進化したそれに肩を揺らしていると、どこで覚えたのか「ねぇ、ママ。おっきくなったらボクとけっこんしよう?」と一丁前のプロポーズをしてみせる。

「ママはもうパパのものだから駄目だ」

ここぞとばかりに横やりを入れだした宿敵の出現に、色づいていた頬はみるみる凍りつく。目には涙まで滲みだした。

「いやだ、ぜったいにする。ママはボクのおよめさんになるんだ!」
「一生俺のものだ。誰にも渡さない」

クラウドは私の肩を抱き寄せるとこれ見よがしに頬へキスしてみせる。

「パパなんか、どっかいっちゃえ!」

激昂した拳は二人の身体を引き離そうと、到底敵いっこない腕をポカポカ殴る。その後散々わめき散らした彼は、「けっこんする...ママと、けっこん...」としゃくりあげながら泣き疲れて眠りに落ちてしまった。

「もう、大人気ないんだから」
「ごめん、つい...」

「俺にそっくりでおかしくって...」とクックと口元を押さえる彼の発言は意外だった。

「クラウドもこんなに喋ったの?」
「え?いや、それは覚えてないけど...」

「好きな女性のタイプは瓜二つだ」と二度目の口付けをおでこに落としてくる。

「モテモテだな」
「今だけよ、こんなこと言ってくれるの。きっとあっという間に邪険にされちゃうわ」

その台詞とは裏腹に、涙で濡れた頬を拭ってやる瞳は恋する少女の色合いを携えていて、目の前で電池切れを起こしている敵の手強さを再認識する。一人だけ除け者にされたのにも傷ついた。“どっかいっちゃえ” はないだろう?

「俺も子供に同じこと言われたい」

その言葉に含まれた意図に気付くまで少々時間を要した彼女は赤らめた頬をやっと俺に向けてくれる。

「じゃあ、次は女の子?」
「ティファ似のな」
「あなたに似てもとっても可愛いと思うわ」
「ツンツン頭は二人もいれば十分だよ...」

噴き出した彼女の笑いが収まった頃、突き合わせた鼻と鼻との間に漂う空気がピンと張る。こんなになってもその時は未だに緊張するなんて、情けなくて言えっこない。ましてや寝かしつけの不要になった彼女を今から久々に独占出来るなんて高揚していることも。

「今夜は?」
「さぁ...」

「でも、したいかも」と耳元で囁やかれた大胆な了承の文句にクラウドはうら若い少年の様に瞬く間に瞳から余裕をなくしていく。堪え切れずに深く交わされる三度目のキスには父親の威厳はなく、自分の前では純朴さを失う気配もない彼は今以て彼女の一番大きな子供だった。

そんなティファも、突然の熱い告白に迂闊にもドキっとしてしまったことは秘密であって、手のかかる王子様に気をとられ臍を曲げ気味である本命の彼の機嫌を損ねぬよう、贅沢な板挟みを満喫しながら、先程のものより広い頬を優しく包んでやるのだった。


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ジャンジャン産んで下さい。

good match=好敵手
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