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Minority Hour

こちらはFF7 クラウドとティファ のCPを中心とする二次創作小説を扱うサイトです。初めての方は「About this blog」をご覧下さい。コメントはwebclapからお願いします。

   

Secret Frame ll 3 (fin.)

Secret Frame ll 2、の続きです。



Secret Frame ll 3 (fin.)


その一件からそれとなくアンテナを張り巡らせていたクラウドは、待ち望んでいた日が訪れた事に容易に勘付いた。彼が家路についた途端にソワソワ目を泳がせ、接客中もどこか気がそぞろのティファ。

すまし顔で営業を見守りつつもクラウドもそんな彼女から目が離せない。子供達も床につき、店もあらかた片付いたところでツンと袖を引っ張られる感覚にわざとらしく振り向いた。

「あの...一緒に部屋に来てくれる?」

見ているこっちが恥ずかしくなる程の気後れぶりに、平静を装っていたクラウドの胸も高鳴る。なんとか標的を目的地まで誘い込むのに成功したティファだったが先が続かない。

前ボタンに指を乗せたまま次の行動を取りあぐねている恋人に対する意地悪はこれぐらいに留めておき、渇求のままに肩を抱くと首筋にキスを落としながら代わりに胸元に手をかけてやる。

「えっと、むこう向いてて」

ティファはクラウドを押しやると自ら衣服を脱ぎにかかる。訝しむも、背後からハラリと耳に届いた衣摺れの音にどうでも良くなった。上衣に続きスカートも脱ぎ去ると、頭上を照らす無遠慮な白熱灯が目についたティファは「そっか、電気消しちゃダメなんだよね」と諦めたように呟いた。

身体がベッドに移るギシッという響きにクラウドは許しを請うまでもなく振り返った。

「ね、お願い。早く終わらせて...」

ティファは両手を二の腕に巻き付け脚を閉じ、瞳もギュッと閉じている。縮こまりすぎて肩紐しか覗かない真新しい下着の全容は掴めない。クラウドは近寄ると、携えていた小型機器のカメラを起動させ前触れもなくパシャリとやった。シャッターを切る瞬間、肩に緊張が走り目元は更にキツく閉ざされる。

「...もういい?」

ビクビクと薄目を開けたティファが小脇に畳んでいた洋服を手元に引き寄せにかかり、ピンとくる。先程も彼からの接触を拒む仕草を怪訝に思ったが、二人の間にはこの撮影会には随分と温度差があるようだ。

クラウドは今しがた捉えた写真を見返し、「固いな」とフッと笑うとティファの手首を捕らえ衣服を纏おうとする動きを遮った。

「ちょっと!クラウド!!」
「大丈夫、脱がさないから」  
「~~~でも...!」

「いきなり撮ったりもしない」との宣言にティファはグッと抵抗を抑える。そんな彼女を優しく抱き締め、唇で口を塞いだ。浅い口付けに始まり、次第に深まっていくそれは巧妙な作戦だ。丁寧に歯茎の裏側まで刺激されると強張っていた肩から力が抜けていく。

どうやら形式的に一枚撮らせて終了と決め込んでいたようだが、このまたとない機会を楽しまないまま終わる訳にはいかない。交差された両手首を掴み、緩々と解いていく。

「あ...」

目に飛び込んできた姿に図らずも声が漏れる。当然そそのかした程過激ではないランジェリーは、色気を強調する濃黒色にも関わらず、レースをあしらわれた繊細なデザインから品の良さが漂っていた。

漆黒は肌の白さを際立たせ、優美な曲線を引き締めて見せる。ウエストの下部の柔らかな部分に食い込むショーツの紐が折り曲げた足の両脇に垣間見え、極めて細いそれはとてもセクシーだった。

「っ...そんなにジロジロ見ないで...」

時も忘れ動きを止めていたのに気付き焦るクラウドは、実は愛する人の下着姿をきちんと眺めた事がない。二人が交わるのは寝支度を整えた後が多かったし、上掛けに包まれた状態で電気も落としている。

改めて明るい場で見澄ますとティファの身体つきは本当に完璧で美しくて、見惚れてしまう。嘆息を吐きももから膝、そしてすねにかかる透き通るように白く滑らかなラインをさすっていく。

身の置き場の無さを感じるティファは、それでも足先や細腕まで、全身を余す事なく愛でるように撫でられ心地よさを感じずにはいられない。何より瞬きもせずに惚れ惚れと這わせられる視線からは無言の賞賛が聴こえてくるようで喜びが込み上げてくる。全裸でこれをされては堪らないが、大切な部分を覆われている安心感からも少しの余裕が生まれてきた。

「あの...クラウド」

こんなに喜んで貰えるんだったら...
加えて今日のティファにはどうしても譲れない想いがあった。自らを弱くする甘いキスにも堪え、拒絶のタイミングを見計らっていたティファは一念発起し考えを改める。

「脱がさないんだったら、クラウドの好きなように撮ってもいいよ」

一瞬にして目の色が変わったクラウドに「でもお願いがあるの」と慌てて付け加える。しかし次に消え入りそうにされた頼みに彼は益々理性を逸しかけた。

「これからは...他の女の人でしないで。...ちゃんと私でして?」

涙目で懇願するティファは男にどれほど利己的に女を陵辱したい欲求があるのかをわかっていない。そんな下劣な欲望を彼女にぶつける気は無い。なのに健気な願いが可愛い過ぎて、目の前の純真無垢な顔をめちゃくちゃに歪ませたい衝動がひしひしと湧いてくる。

「いいのか、そんな約束して」

自らの願望を抑制するためにもそう警戒を促すクラウドにティファはきょとんと首を傾げるが、やがて微笑み返す。

「クラウドになら、何されたって構わないよ」

駄目押しの一言で完全に躊躇が吹き飛んだ。再び口付けを落とすと同時にブラジャーの上から強く胸を揉みしだく。全貌が写る状態で撮るだけに止めようと思っていたが、気はすっかり変わった。

「こないだもティファでした」

怖いものがなくなったクラウドのした発言が何を指しているのか少しの時間を要したティファは、だが今更な言い逃れに「...嘘つき」と唇を尖らせる。

「本当だ。あんなんじゃ全然満足出来なくて...ティファにいれて、ティファの中に出した」

思わぬ直接的な言い回しにティファの頬はカァっと赤く染め上がる。

「ティファの嫌がる事を無理矢理して...でも、何度もイってくれた」  
「クラウド...その、言わなくていいから...」
「信じて欲しいんだ」

下着から溢れ落ちそうな程荒々しく豊かな膨らみをまさぐられたうえ、淫乱な台詞を囁かれ変な気分になってくる。急遽あつらえた嘘にしてはリアルな描写に本気にしてしまいそうになる。

「んっ...」

薄いレース生地をピンと押し上げる敏感な尖りの場所を探り当てたクラウドは擦りつけるように両のそこに親指を押し当てる。直に施されるよりも間接的な、布が擦れる愛撫がもどかしく、息が漏れた。

そんなティファを見つめながら口角を上げるクラウドは彼女の耳元で「この後、そんな風に抱いてみてもいいか?」と囁く。 朦朧としつつあるティファも、先程から語られている告白は弁解というより秘めた望みを小出しにしているものと薄々気づいていた。

ティファからすれば次から次へと無理難題を押し付けてくる彼もまだまだ遠慮をしている部分があるらしい。恐怖心が無い訳では無いが、不犯を誓ってくれるならそれ以上に喜ばしい事はなく、決意は先程のものと変わらない。碧く切実な瞳の下にある頬を優しく撫でた。

「いいよ」

とっておきの確約を取り付けたクラウドはティファのスラリと長い脚を大胆に開く。純白の太ももをじっくりと撫で回し、その奥の小さな黒い布で覆い隠された箇所をツとなぞると期待以上に湿り気を帯びた感触に両者息を呑んだ。

珍しい言葉での攻め文句に思いのほか高まってしまった身体。居た堪れずに足を閉じてしまいそうになるティファに、クラウドは身を寄せ腰を割り入らせると逃すまいとばかりに両膝を固定した。

「好きなように撮っていいんだろ?」

ジワリと濡れたショーツの上から裂け目に沿って、ピタリと当てられた人差し指がゆっくりと行き来をしだす。薄い布がヌルヌルとこすれる感触を楽しむためクラウドは指先に神経を集中させた。

「ん...ああ、う...ん...」

上半身までは我慢できた声も、ここに触れられると漏れ出てしまう。“脱がさない” との主張に実直に従うクラウドは下着の極をなぞったり、数本の指を使い円を描くようにして巧みに攻めていく。

片方の手はカップの上から双丘に指を食い込ませ、先端を摘んだりと休みなく動いていた。布地の下でツンと芽吹いた隆起を爪先がノックした時、ティファはピクリと身を固まらせる。

「ね、クラウド。それは...」
「なんでだ?脱がせてない」

“好きなように” そう言われた瞬間、ここまでしようと決めていた。指の腹で転がしては離し、愛液がショーツの内側にしっとりと広がっていくのを確かめる。幾度か繰り返していく内にティファも抵抗の色を失っていく。

達するギリギリで再び指を離した時、はぁ...と焦ったそうに漏れ出た溜息に、思い切ってショーツの上部からグイと手を潜り込ませた。

「あっ!あっ!あっ!」

柔らかな粘膜が恋しくなった指先は潤った泉を音を立てて泳ぐ。布の上から散々高められたそこに突如強い刺激を与えられ、ティファは高らかな声を上げ背を跳ねさせると一瞬にして昇りつめる。

ヌルリと下着から抜き去った指先に絡みついた銀糸をクラウドは舌で舐めとった。クラウドの両肩に力無くもたれかかり、つま先を丸めビクビクと痙攣する肢体が最高に艶めかしかった。

「撮るよ」

耳元で囁かれた意思表明にティファはハッと目を見張るが、手首を掴むクラウドへの抵抗は辛抱する。構えられたレンズが機械音を上げた。撮り終えるとクラウドの空いた片手がティファに伸び、いやらしく胸を鷲掴む。それには堪らずティファは「嫌...!!」と声を張り上げた。

クラウドはその状態で素早くもう一ショットを撮ると、「終わりだ」と携帯電話を遠くに放り投げた。

「いれるな」

自らを穿てるよう湿り気を帯びた下着をずらす。テラテラとぬかるんだそこは照明に照らされ明るみに曝される。淡い色をした透明感溢れるそれに見入り、クラウドは押し倒したティファに吸い寄せられるように体重をかけていった。




密室に他の誰がいるわけもないのに、なんとなく背後や窓に気を払う。場の安全を確保すると、やや込み入ったフォルダにしまいこんだ隠し場所目掛けて慣れない手順で画面を操作した。

たどり着いた先で開いた画像ファイルに一気に気恥ずかしさが込み上げ、赤面した顔の口元を片手で押さえる。勢い余ったとはいえ、我ながら大層な事をしでかしたもんだ...

達した直後であるティファの惚けた瞳、真っ赤な唇と火照った頬。クッキリとした谷間の両脇でたわわに実った膨らみに、立てた両脚の奥にチラリと覗く魅惑の下着。電子ファイルではそこまではわからないが、その内部はしこたま弄ばれグッショリと濡れそぼっていて、そしてこの後すぐにここに俺のものが...

あの後続いた行為がまた良かった。カメラを向けられる心配のなくなったティファは緊張が解けたようでクラウドが望むままに身を委ねてくれる。先までの羞恥も相まって殊更に感度も鋭かった。宣言通り普段より激しくぶつけてしまった衝動。電灯を灯したまま続けられた睦み合い。互いの体液で汚されていく新品の下着...一部始終をありありと思い出しクラウドは一人身悶える。

胸を揉まれている図も大変悩ましいが、当初は評価しなかった最初の一枚も恥ずかしがっている表情がそそる。しかも着る物を手足で隠してるせいで裸に見えなくもなくて...

「おわっ!!」

三枚の画像を前屈みになりつぶさに眺める男の手元のスクリーンが急に切り替わり、着信音がけたたましく鳴り響く。咄嗟に応対ボタンを押してしまった彼は早鐘を打つ心臓を宥め平常心を取り戻すと、いつも通りの声を取り繕い電話を耳に当てた。

『クラウド.........何見てたの?』

...普通そこは、何してたの?だろ。
通話に切り替わるまでが嫌に早かった相手方にティファは警戒心たっぷりの声を出す。感情に流されるまま安易に下してしまった判断を彼女が少々後悔しているのは知ってはいたが、手に入れた戦利品を手放す気はない。

それどころか撮影の過程になかなかの興奮を覚えた男は早くも次の機会を狙っていたりする。 今回の旅はあれから初めて訪れた遠出である。帰宅した際のティファの反応を想像してはほくそ笑む。

“しばらくは持ちそうだ”

なんて報告したら、一体どんな顔をされるだろう?


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(77,777hits御礼 その6)



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